2010年4月16日金曜日

館長発言ほか

・「滅亡か、復権か:大規模デジタル化時代と本の可能性」(東京古書組合 創立90周年記念 日本の古本屋 シンポジウム)
〔かたつむりは電子図書館の夢をみるか - 2010年4月14日〕
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20100414/1271263392

より、気になったこと

大規模デジタル化概要
# 本は1968年分まで。雑誌は著名な雑誌を1号から最新号まで全て。博士論文は一部。官報、古典籍。しめて90万冊
# 来年3月末にはすべてスキャンして入る
# 一般に利用できるのはその後1年くらい後。いろいろ整備したり、著作権の許諾を得るべく作業をしているところ。許諾を得られたものは公開、著作権者のわからないものは裁定をまってオープンにするがしばし時間がかかる
# デジタル化自体は法改正により、著作者の同意なくやってよくなった。公開には許諾が要る
# 国会図書館に来て、端末で見る分にはフリーになる→NDLの中だけではなく、例えば県立図書館にNDLの出張所を設けたりはできないか?
→NDLの電子書籍を読むのにバス代分くらいのお金はいただいて、それを著作者・出版社に払う。そういうメカニズムを作れば、日本で図書館には年間のべ3億人くるらしいので、その人が200〜300円払えば年間1千数百億円になる。それを業界に還元する、というのはいいのではないか。←???

紙での保存が現時点ではもっとも安定的・信頼性が高い・維持費が安い(温湿管理)

NDLの検索から古書店にリンクを貼る等できるといい。←???
古本屋としては現物を持っているので、それをどう生かすかに話を持っていくべき←納得
Webcat Plusで検索しても、大学の人間でないと本を借りることすらできないため「なんのためのサービスですか?」と聞かれる←?!

Twitter、米議会図書館にツイートを提供--研究目的に保存を可能に
Twitterが過去のつぶやきアーカイブ公開、米議会図書館にも収蔵
→NDLも2ちゃんねるのログをアーカイブしたらいいのに・・

国立の研究所なので、社会全体にインフラ/公共財のような、情報を資源として公共財として使いでのあるものを社会に届けたい。
それが面白いビジネスや研究をやろうという人に有用なものだと嬉しい。

インターネットで文学のものを探そうとすると、なんでもあるようで案外、なにもない。昔に比べればましだけど、ある程度のところで行き詰る。結局、夜行バスで東京や新幹線で京都に行くことになる。本を1冊買うときでもそう。「日本の古本屋」のおかげで遠くの本も買えるようになったが、それでもなかなか見つからない人がいる。